ニュース » 記事詳細
出山教育長に中間答申を手渡す吉田委員長=九重小

電子黒板活用やALTとの連携

小学校3年生からの外国語活動、5、6年生の英語の教科化を盛り込んだ新学習指導要領の完全実施(2020年度)を見据え、館山市独自の学習モデル作成を進めてきた、教職員でつくる「市教育問題研究委員会」(委員長・吉田慎一郎九重小校長、委員14人)は14日、研究成果を市教委に中間答申した。電子黒板の活用やALT(外国語指導助手)と連携して、分かりやすく英語を教える内容で、委員らが実際に授業モデルも発表した。

新学習指導要領では、現在小学校5、6年で行われている英語に親しむ「外国語活動」が3年からに前倒しされ、5、6年生は英語が正式教科となり、現在の「聞く・話す」に新たに「読む・書く」が加わる。

2年後の完全実施を前に、今年4月の先行実施も迫っており、市教委では市内小学校でのスムーズな移行に向け、昨年5月に市独自の学習モデルの作成を小、中学校の教員でつくる同委員会に諮問していた。

委員会では▽ALTとの連携▽電子黒板の有効活用▽小、中学校の連携――の3点を軸に2年がかりで学習モデルの検討や授業実践に取り組んでおり、今回、中間答申をまとめて出山裕之教育長に提出した。

授業モデルを発表する委員の教諭=同

九重小であった中間報告会では、各委員が8つの授業モデルを発表。電子黒板の活用では、「ABCの歌」に合わせてアルファベットの映像が次々出てきたり、英会話で道案内する動画には同じ学校の先生たちが出演してたりと、分かりやすくしかも児童を引きつけるような授業が紹介され、使いやすい既存の教材もあって、英語の授業に不安を抱える教員の負担も軽減されることも利点として挙げられた。

ALTとの連携では、ゲームなどを通したALTとのコミュニケーションで本場の英語に触れることができるほか、担任が一生懸命になってALTと英語でやり取りする姿が良い見本となり、臆せず英語で気持ちを伝えようという子どもたちの意欲が高まったことが成果として報告されていた。

今回作成された授業モデルはDVDにまとめられ、各小、中学校に配布、活用されるという。

出山教育長は「子どもたちの英語、英会話への関心、意欲を引き出す効果的な内容だった。英語の教科化に戸惑いを感じる教員にとっても、取り入れやすい授業モデルで、委員の先生方がリーダーとなり、各学校で広がることを期待する」。

同委員会では、今後も学習モデルのメニューの充実を図り、来年2月に最終答申を予定しており、吉田委員長は「今回も中学校の委員からアドバイスを受けたが、最終答申には、中学校の英語の授業を参考にするなど小、中のつながりを意識した授業モデルも盛り込みたい」と話していた。

【写真説明】

出山教育長に中間答申を手渡す吉田委員長=九重小

授業モデルを発表する委員の教諭=同

2月16日20時00分 682
Copyright (C) 2007 Bonichi. All Rights Reserved