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新病院のイメージパース=鴨川

公的医療の拠点へ

鴨川市は、建て替え計画を進める同市宮山の市立国保病院について、基本設計をまとめた。外来とベッド数は維持し、介護、福祉サービスを一体的に提供する地域包括ケアの機能も併せ持った公的医療の拠点となる病院を目指す。

新病院のコンセプトは▽災害時に市民を支える=災害発生時に全市民の医療や長期避難を支える拠点▽これからの公的医療を推進=地域包括ケアシステムの構築や、データヘルス改革を通じた市民の健康レベルの維持向上▽まちの活性化を支える=安心な暮らしを守る「地域の拠点」――。

新病院の建設場所は既存の病院の東側。現在、職員住宅と駐車場に使用している敷地に、鉄筋コンクリート3階建て延べ床面積約5000平方bの病院施設を新築する。

1階(延べ床面積約2110平方b)は外来・診察を主に、検査、リハビリ、地域包括ケア、交流ラウンジなどを設ける。職員らスタッフと患者の動線を分離し、機能的なつくりに工夫する。

2、3階は病棟。2階(同1452平方b)は急性期病床20床と地域包括病床15床、3階(同1438平方b)は地域包括病床15床と療養病床20床。全床個室(8〜10平方b)で、市では「ベッドコントロールと男女のプライバシーなどが守りやすい」としている。

事業費は約20億円の見込みで、2020年度の開業を目指す。

同病院は昭和23年、当時の吉尾村が無医村解消などを目的に、同市松尾寺に開設した診療所が前身。25年に病棟が加えられ病院となり、昭和48年に現地に移った。診療科目は内科、整形外科、小児科、歯科、リハビリテーション科など12科目で、ベッド数70床(一般病床52、療養病床18)。

鉄筋コンクリート3階建ての病棟など、築40年を超える施設の老朽化が進む中、平成25年度から赤字経営に転落し、28年度末までの累積赤字が8248万円となるなど、経営状況が厳しさを増している。その一方で、高齢化が著しく交通が不便な地域に密着した医療や、災害時における医療拠点としての役割も期待されている。

こうした状況を踏まえ▽将来を見据えた最適な診療科▽病床構成▽維持可能な施設規模――などの検討を27年度からスタート。昨年、建て替えに向けた基本構想案が発表され、12月から基本設計の策定作業を進めていた。

【写真説明】新病院のイメージパース=鴨川

4月2日20時00分 770
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