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エコチル調査について講演する山本助教=鴨川

子どもの健康と環境学ぶ

千葉大学予防医学センター(エコチル調査千葉ユニットセンター)が主催する公開市民講座「子どもの健康と環境について学ぶ」が10日、鴨川市にある「かんぽの宿鴨川」で開かれ、市民ら約20人が聴講した。

同センターが一般市民向けに展開している。今回は、環境が子どもの健康に及ぼす影響を調べるため、環境省が平成22年から全国10万組の親子の協力で進めている国家プロジェクト「エコチル調査」などについて紹介した。

始めに同センターの森千里センター長が、「疾病予防、健康増進に向けて、いつ、どのような方法で、どの対象に的確な予防的対応を行うのか、科学的に検証する」という同センターの目的、役割を研究例を交えながら説明。

続いて同センターの山本緑助教が「エコチル調査でわかること」と題して講演。調査では、残留性有機汚染物質(ダイオキシン、PCB、有機フッ素化合物など)や金属類(水銀、鉛、カドミウムなど)、農薬など化学物質が子どもの健康に与える影響を調べていることなどを紹介した。

調査で分かったことの一つとして、ぜんそくやアトピー、花粉症などアレルギーは「子どもが年を重ねるごとに増えている」「親がアレルギーの場合、子どももなる確率が高い」ことを報告。

「さまざまな要因の影響を調べ、子どもたちの健康を守るためには、大人が良い環境をつくらなければならない」などと強調した。

同大大学院医学研究院公衆衛生学の羽田明教授による遺伝子研究についての講演もあり、参加者は熱心に耳を傾けていた。

【写真説明】エコチル調査について講演する山本助教=鴨川

6月12日20時00分 529
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