ニュース » 記事詳細
神前奉納された尺八の演奏=鴨川

境内に尺八の音色響く

鴨川市貝渚の魚見塚浅間神社(北村喜久男宮司)で30日、例大祭の宵宮祭が営まれた。長らく途絶えていたが、創建400年と神社本庁の「過疎地域活性化推進地域モデル神社」の指定を受けて復活。尺八の演奏を神前奉納した。

同神社は木花咲耶姫命を祭り、地元の富士講によって信仰が伝えられ、守られていた。参道には、江戸末期に大先達の栄行真山が108回の富士登拝を成し遂げ建立した登拝記念碑や講碑などが残っている。

講の衰退によってその活動は停止し、長らく不活動神社の状態が続き荒廃が進んでいたが、北村宮司の就任で平成25年に宗教法人として再開。昨年夏に社殿を改修、参道、境内の整備などが進められ、神社報を発行するなど再建した。

例大祭は、北村宮司の就任以来、7月31日に細々と続けてきたが、今年は創建400年の節目の年で、神社活動を通して地域活性化を図ろうとモデル指定を受けたこともあり、前夜の宵宮祭を復活した。

午後5時からの宵宮祭には、地元の関係者らが足を運んだ。一連の神事の後、都山流尺八の山田群山さんと太田航葉さんが「新生」「八千代」「平和の山河」を演奏。静かな境内に趣深い音色が響いた。

栄行真山の末裔(まつえい)という松本隆宏さん(47)は「先祖の縁がある神社で宵宮祭が復活し、感慨深いものがある。近代的な交通機関が無い時代に、108回も富士山に登拝した先祖の功績を大切にしていきたい」と話していた。

【写真説明】神前奉納された尺八の演奏=鴨川

7月31日20時00分 595
Copyright (C) 2007 Bonichi. All Rights Reserved