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45人が参加した研修会=南房総

県中核地域生活支援センターひだまり児童部会の研修会がこのほど、南房総市の千倉健康センターで開かれた。安房3市1町と安房医師会が後援。乳幼児に関係する医師、看護師、保健師、教諭、行政関係者ら45人が、心が形成される胎児期から乳幼児期について理解を深めた。

講師を務めたのは、日本乳幼児精神保健学会フォーウインズ会員の小児科医、田中祐子氏と、同会員の臨床心理士、馬場教子氏。1歳半で乳児院に預けられ愛着者との関わりを失った子どもの心の変化を記録したロバートソンフィルムなどから学ぶ「心の健康」について語った。

田中医師は同学会誌などを引用し「胎児は在胎7週から触覚刺激に反応する」「3歳で脳の情報伝達に関わるシナプスが85%形成され、乳幼児期の虐待経験は脳の発達に影響し、成人になってから薬物依存や反社会的な行動、犯罪などさまざまな精神トラブルを招き、老年期まで続く恐れがある」ことなどを語った。

馬場臨床心理士は「日本の文化で相手の気持ちを支え、わがことのように思う事が甘えの本質で、人を信じられる。母親が安心だと赤ちゃんも安心で、子どもの気持ちの中は母親がお守りになっている」などと持論を展開した。

ロバートソンフィルムも上映。甘えを断ち切られた男児が、人間不信になっていく過程を見て、参加者が6グループに分かれて、それぞれが感じ取ったことを発表し合った。

最後に、子どもの心を守り育てていくために、参加したさまざま職種が連携を取り支援につなげていくことを確認し、研修会を締めくくった。

【写真説明】45人が参加した研修会=南房総

11月14日20時00分 488
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