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旧森田家住宅主屋=館山市北条で

近代駅前住宅地の様相伝える

館山市北条にある「旧森田家住宅主屋」が、国の登録有形文化財に登録されることになった。国の文化審議会がこのほど、登録するよう文部科学相に答申した。

登録有形文化財は、地域の身近な文化財を守り、地域の資産として生かすため平成8年に設けられた登録制度。同審議会では今回新たに全国で185件の建造物を登録するよう答申した。答申は11月16日。

旧森田家住宅は、JR館山駅北西側の北条海岸にも近い住宅地にある、旧国鉄機関区長を務めた森田勝次さんの自宅だった建物で、昭和8年ごろに建築、10年ごろに改修された。

寄棟造りの平屋建てで、北面に入母屋造りの玄関を構え、内部は中廊下を通して座敷と4室の居室を配している。駅前に開けた近代住宅地の様相を伝える和風住宅として評価された。

現在は森田さんの孫で所有者の同市沼、小田喜和代さん(74)の意向で、修繕してデイサービス施設として活用されており、お年寄りに懐かしさのある落ち着いた生活空間を提供している。

今回の答申を受け小田喜さんは「文化財として残しつつ、社会の役に立ててもらえればと思っていたのでうれしい。昭和初期の歴史ある建物がどんどん朽ち果てたり、壊されたりしているのはもったいないと感じていた。建物には当時の大工、職人の技術が多く残されており、房州地方の古い建物が見直されるきっかけになれば」と話していた。

【写真説明】旧森田家住宅主屋=館山市北条で

18年12月28日 1,022
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