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演奏の美炎さんら=文化ホール

大河ドラマ化視野に

関係者が館山で開催

「里見家の教えは『怨親(おんしん)平等』。誇り高き家風こそが、里見家の心」――。里見家ゆかりの名刹(めいさつ)曹洞宗宝林寺(市原市)の住職、千葉公慈さんを招いての講演会が12日、館山市の南総文化ホールであり、小ホールが満員となる300人が住職の話に耳を傾けた。

里見氏大河ドラマ化実行委員会(里見香華会長)が、館山市制80周年記念イベントとして開催した。

金丸謙一市長があいさつ。馬頭琴奏者の美炎さんが、パーカッションの前田仁さん、ピアノの竹井美子さんとともに登場。美炎さん作曲の里見氏の曲「風の国 仁」など4曲を演奏した。

この後、千葉住職が登壇。「里見家の心を伝えて〜里見種姫(ふさひめ)と宝林寺〜」のテーマで語った。

里見義堯公の長女、種姫開祖の宝林寺住職として、里見家に伝わる心を軽快なトークで論じた。種姫は大多喜城主、正木大膳亮時茂の長男、正木大太郎に嫁したが、大太郎は第二次国府台合戦で戦死。25歳だった。種姫は22歳で出家し、宝林寺を建立する。

里見家の心を語る千葉住職=同

体調を崩した種姫は、温暖な白浜の地に種林寺を建立し養生するが、再び宝林寺に戻り、48歳の生涯を閉じる。その宝林寺は里見家の菩提寺として、450年余りの歴史を刻む。

戦国の世から近世まで、戦に散った多くの命を供養。昭和20年3月には、近くに米軍爆撃機B―29が墜落、乗員が死亡するが、宝林寺では21世住職が手厚く葬り、後の世に米国関係者を驚かせたという。

寺の歴史を披露した後、千葉住職は「里見家に代々伝わる怨親平等の教えこそが、こうした供養につながった」と説いた。地球磁場逆転地層「チバニアン」が近くにあることにも触れ、「元々は処刑地だった場所。この場所が地質学上も珍しいのは、怨霊をも乗り越えた仁の心があったからこそ」などと語った。「里見家においても、仁の心こそが大切な教え」と結んだ。

会の最後には里見会長が登壇。NHK大河ドラマ化を視野に入れつつ、千葉住職や美炎さんにお礼の言葉を送った。

【写真説明】演奏の美炎さんら=文化ホール

【写真説明】里見家の心を語る千葉住職=同

3月15日20時00分 393
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