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かやぶき屋根をふき替える学生ら=館山

古民家でフィールドワーク

館山市塩見のかやぶき古民家「ゴンジロウ」で、東京大学大学院岡部研究室の学生による屋根のふき替え作業が行われた。かやぶき職人の指導の下、11日から17日までの作業に、学生やOBを中心として約35人が参加し、北側斜面のふき替えを完了させた。

同研究室では2009年からゴンジロウを研究活動のフィールドとして地域住民と協働で屋根のふき替え、調理場の改修、土間の再生に取り組んでいる。「段ぶき」という少しずつふき替える手法で、11年〜15年で屋根全面のふき替えが終了し、今回から2周目に入る。塩見や浜田、南房総市丸山地区のかや場から約3年間かけて集めてきたかやで北側斜面のふき替えを完了させた。

指導に当たった石川県金沢市のかやぶき職人、野村泰三さん(47)は「こうした活動が日本古来の知恵や技術に触れるきっかけとなり、誇りに思ってくれることを願う。研究室は千葉大から東大に移ったが、千葉大OBも参加してくれてうれしかった。地域との関わりを大切にしながら継続していってほしい」と教育活動としての意義を語った。

学生の代表を務める同大学院の中西芳樹さん(25)は「かやぶき古民家が集落の助け合いで成立していたことに関心を抱いた。現代の建物に世話は必要ないが、シェアハウスやシェアオフィスがその変容とも捉えられる」と話し、ゴンジロウの修復活動をきっかけに古民家の再生やビジネスを研究テーマに選んだという。

作業中に地域住民がふき替えたかやを畑のマルチ資材や肥料として引き取り、その代わりに野菜を持ち寄るなどの交流も育まれた。

【写真説明】かやぶき屋根をふき替える学生ら=館山

3月18日20時00分 630
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