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ホテルに改修中の旧青山荘と金子さん=南房総市千倉町で

今月下旬オープンへ 南房総

南房総市千倉町北朝夷にある東京学芸大学附属世田谷小学校の保養所だった「青山荘」が今月下旬、宿泊施設「ちくらつなぐホテル」として生まれ変わりオープンする。改修を手掛けるのは、同校の卒業生、金子岳人さん(43)が経営する会社。金子さんは「遠泳やキャンプファイヤーなど、小学校時代の夏の思い出が詰まった場所。恩返しの気持ちを込め、少子高齢化が進む地域に子どもたちの笑い声を呼び戻したい」と話している。

青山荘は、昭和4年に開設。夏になると同校児童が訪れ、臨海学校として活用された。49年に現在の建物が新築されたが、老朽化や耐震などの問題もあり、平成23年の東日本大震災をきっかけに閉鎖された。

その後は、PTAが管理・運営していたが、継続が厳しい状況に。売却を検討していたところ、金子さんが代表を務める「株式会社ブルー・スカイ・アソシエイツ」=不動産コンサルティングが主業=が、「青山荘再生」を目指して昨年4月に買い取った。

個室の完成イメージ図

敷地面積は2000坪。今年3月から改修工事に取り掛かっている。建物で最も象徴的な場所が、三角屋根の食堂で、「歴史をつなぐべく、できるだけ建物を存続させたい」とこだわる金子さん。無柱空間の開放的なつくりを、人が集うカフェ棟としてそのまま生かしている。

客室は、個室(4人用)8室と大部屋(15人用)2室、屋外にテント(4人用)5区画を整備。テント内にはベッド4台を設置する。

施設全体のデザイン監修や家具の選定は、オリジナルインテリアブランドを展開する「株式会社アクタス」が手掛け、洗練された内装に。クラウドファンディングで調達した2億3760万円の資金は、改修工事費に充てられるという。

新施設の名称には、「地域と宿泊者」、「過去と現在、未来」をつなぐ∴モ味を込めている。地元の農家などと提携し、千倉の暮らしを体験できるプログラムも計画。金子さんは「地域の日常に触れることは、都会の人にとって非日常。面≠ナ地域を底上げする仕組みをつくり、地域に根差した施設にしていきたい」と意気込んでいる。

予約は31日宿泊分から、公式ホームページなどで個室のみ受け付けている。問い合わせは、同ホテル開業準備室(090―8777―2967)へ。

【写真説明】ホテルに改修中の旧青山荘と金子さん=南房総市千倉町で

【写真説明】個室の完成イメージ図

8月10日20時00分 874
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