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館山

台風19号の接近を受け、安房の4市町は11日、それぞれ避難所を開設し、早めの避難を呼び掛けた。台風15号の爪痕がいまだ残る中、住民らは新たに迫る台風に不安を募らせ、続々と避難所に身を寄せた。

住宅被害が甚大だった館山市富崎地区では11日夕、避難所の房南学園まで送迎バスも運行された。布良、相浜でそれぞれ2往復され、約70人が利用した。

布良郵便局前からバスに乗り込んだ同市布良の女性(70)は「年なので自分で車を運転して、避難するのはもう無理。こうして迎えに来てくれてありがたい。台風は不安でしょうがないが、被害が最小限に済み、けが人なく、みんなが無事であることを祈っている」と不安な表情をのぞかせた。

同市佐野の房南学園には11日夕から、富崎地区の住民らが、食料や敷物などを手に続々と訪れ、同日午後6時時点で189人が避難した。

同市布良の男性(86)は「本当は家にいたかった」が、訪問介護の担当者に「命が大事」と避難を促され、介護の送迎で夫婦で避難所に来た。

「今回も15号と同じコースをたどれば大変なことになる。コースがそれてくれることを祈るばかり」と語った。

自宅の屋根が飛ばされる被害を受けた同市布良の女性(77)は「ひとり暮らしで心細いが、こうして地域の人と一緒だと心強い。日曜日に台風が過ぎるまでじっと我慢するしかないですね。布良に住み続けたいので、家が無事であってくれれば良いが」。

送迎バスで夫婦で避難してきた相浜の男性(85)は「逃げるときはしっかり逃げる。『命あってこそ』と思い避難した。台風の進路が心配だ」と案じた。

【写真説明】送迎バスで避難所に向かう住民=館山市布良

10月12日20時05分 956
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