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粉砕機で作業を進める有志=館山

鉢植えやガーデニング

小口引き取り呼び掛け

移住促進で活動する館山市のNPO法人おせっ会(八代健正理事長)が、同市布良地区を拠点として、昨年の台風で被災した家屋の瓦を粉砕機でチップや粉にして、地域住民へ無料で配るリサイクル活動を展開している。鉢植えやガーデニングに利用できる材料で、小口での引き取りを呼び掛けている。

同団体は、布良地区での災害ボランティア活動を台風15号以来継続しており、集まった被災瓦の処理が課題となっていた。単に災害ごみとして廃棄するのではなく、新型コロナウイルスの話題で災害復旧への関心が薄れる中で、「みんなで安房を元気にしよう」という思いを込めて、リサイクルの案が浮上した。

方法を模索する中で存在を知ったのが、長野県の株式会社亀山が開発した廃瓦の粉砕機「テラコッタクラッシャー」。瓦を2aほどのチップに粉砕し、チップは軽量で浸水性が高いなど、鉢植えやガーデニングなどに再利用できることで注目されている。話を持ち掛けると同社も活動に共感し、レンタルすることになった。

布良地区で集まった瓦は約20d。5月18日から地域内の有志で粉砕の作業を開始し、最終的に約15dのチップと約5dの粉が生成されるという。すでに多くの地域住民から引き合いがあり、大量引き取りの希望も多いが、「できるだけ多くの人の手に届けたいという思いから、小口を優先している」という。

産業廃棄物処理の観点から、会では県に確認しながら活動している。

布良地区の活動を中心的に担う南房総市白浜地区の木村綾子さん(28)は「少しずつめどが立ってきましたが、まだ復旧は道半ば。ブルーシートが減って、瓦からできた赤いチップで、安房が明(赤)るくなってほしいと願ってます」と作業に汗を流していた。

チップや粉の引き取りや問い合わせは、NPO法人おせっ会(080―9521―0690)へ。

【写真説明】粉砕機で作業を進める有志=館山

6月13日20時00分 780

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