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港に下ろされる無人ロボット=鴨川

鴨川市の内浦湾で、日蓮宗の開祖、日蓮聖人の生誕地を探す海底調査が行われている。あす11日までの日程で、同市から依頼を受けた東京海洋大学の岩淵聡文教授(海洋考古学)らが、ソナーと海中カメラを備えた無人ロボットで調査し、建築物の痕跡や人工的な地形などがあるか確認する。

同市小湊の日蓮宗大本山誕生寺のホームページなどによると、日蓮は1222年2月16日、小湊の「片海」に生まれた。76年、生家跡に直弟子が堂を建て「高光山日蓮誕生寺」と命名したが、1498年と1703年の大地震や津波で被害を受け、地盤の沈降で海に沈み、現在の場所に誕生寺が建立されたとされる。

生誕の地は海中に没したが、地元では「海底には当時の井戸跡が残り真水が湧き続けている」と語り継がれており、同市では来年迎える日蓮聖人の生誕800年を前に科学的な調査を行い、生誕地を特定し、文化財として新たな観光資源に役立てようという。

調査は昨年5月にスタート。大弁天、小弁天周辺で、ドローンを飛ばして海岸線を空撮、漁協関係者ら地元への聞き込みも行った。潜水調査も予定されていたが、相次いだ台風、新型コロナウイルスの影響で延期されていた。

今回の調査は、小湊漁港と寄浦港を結んだラインの内側の内浦湾で、直径500bの範囲。岩淵教授によると、周辺の水深は深いところでも10b程度で、同大の近藤逸人教授がつくった海中えい航式のソナー、光学式カメラを備えた自律型海上無人ロボット(ASV)で、詳細な海底地形を撮影していく。

【写真説明】港に下ろされる無人ロボット=鴨川

9月9日20時00分 632

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