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オンラインで行われた成果報告会=南房総

南房総市と「包括的な連携に関する協定」を結んでいる、千葉工業大学の学生たちがこのほど、同市役所で「地域課題解決アプリ・システム開発プロジェクト」の成果報告会を、オンライン形式で開いた。行政連絡員の役割を担う各区長の市への「要望業務」や「補助金申請手続き」の負担軽減に向けた「区長さんお助けアプリ」について、市職員30人に発表。スマート自治体≠ノ向けて開発したシステムを提案した。

同プロジェクトは、同大学が持つ情報通信技術を活用し、地域課題の解決を目指そうというもの。平成29年度から学生たちが多様なアプリ開発に取り組んでいる。

今年度は、関純香さん(知能メディア学科)、井出圭祐さん、土井敦也さん(以上、情報工学科)、黒馬裕貴さん、櫻井拓海さん、筒井かれんさん(以上、情報ネットワーク学科)の6人が、行政連絡員として活動する各区長の業務負担の軽減に向けたアプリの開発を展開。

学生の30時間の履修科目に位置付けられ、同大情報ネットワーク学科(中川泰宏助教)の指導、アドバイザー企業として富士通パブリックソリューションズと、トータルオーエーシステムズの協力を受けながら、同市市民課との「産官学プロジェクト」として行われた。

開発したのは、区長の要望業務と補助金申請手続きなどの負担を軽減させる「区長さんお助けアプリ」。

紙媒体を使い、手書きで記入し市役所に届けるなどしていた要望、申請をタブレットによるデジタル化で情報を共有化することで、手間を省くなど効率化を図ろうというもの。

新型コロナウイルスの影響で、打ち合わせから開発作業、成果報告までの全ての工程を関係者が一度も対面することなく、オンラインで行うという初の試みとなったが、目標であったプロトタイプ≠フ完成にこぎ着けたという。

成果報告会は、市役所別館1大会議室で開かれ、設置されたスクリーン上で、学生たちが自宅からオンラインでプレゼンテーションと、アプリのデモンストレーションを行った。

嶋田守副市長は「コロナで大変な中、実用化に近いアプリを開発した学生の皆さんの頑張りに感謝したい。行政手続きのデジタル化は必須の流れだが、高齢者が多い地域であることを踏まえ、使い手に寄り添ったデジタルサービスを考え、行政側もこれまでの方法や仕組みを柔軟に見直していきたい」などと講評した。

学生たちは「オンラインでも、アプリ開発を通じて素晴らしいチームワークを感じることができた」「デジタル庁が設置されるので、日本が世界に負けないIT先進国になってほしい」などと話していた。

今後は、学生たちの自主的なシステム開発ボランティアとして、来年3月まで引き続き、実用化に向けた研究が続けられる予定だという。

【写真説明】オンラインで行われた成果報告会=南房総

10月1日20時00分 944

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