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「安房塩見」バス停の完成イメージ

森の中コンセプトに

館山市塩見のかやぶき古民家「ゴンジロウ」を拠点に東京大学大学院岡部研究室の学生や地域住民らで構成するNPO法人ゴンジロウが、「安房塩見」のバス停待合所の建築に取り掛かった。3日同所で、クラウドファンディング(CF)立ち上げなどの発表があり、その後現地で図面確認などが行われた。

同研究室は、かやぶき古民家の補修や地域の過疎化、高齢化の課題解決を目的として平成21年、地域住民らと西岬海辺の里づくり協議会を結成。毎月会合を開いており、今回が91回目となった。

倉庫を利用し、雨風で経年劣化していた待合所を改修する計画は、30年に当時大学院生だった福田泰之さん(27)を中心に進められていたが、昨年の台風15号で建物が倒壊。「新築」の区分での施工になり、「改修」とは異なる厳格な基準での申請が必要になった。

台風災害後、被災地の復旧で各地を回る大工の伊藤智寿さん(35)を代表、学生や地域住民らが会員となるNPO法人が立ち上がり、設計を再考。デザインを練り直し、今年7月に建築審査会への確認申請後、9月に許可が通った。

協議会で発表する福田さん=館山

建築が始まった待合所は、塩見の裏山で伐採したヒノキを利用。「森の中にいるバス停」をコンセプトに、森に生育していた位置間隔を再現して10本の柱で支える。地震や台風など災害に対する強度にこだわり、横面を排除。5本の柱をつなぐ座面を核として、中心部で支える構造に建築上のポイントがある。

工事は11月30日までの完成を予定しており、大工の伊藤さんを中心に建築学部の学生が主体となって地域住民らと協働し、施工が進められるという。

災害に対応した構造に修正したことで、材料費が大きくなったためCFで資金集めに挑戦。90万円を目標金額に設定し、CFサービス「READY FOR」で協力を呼び掛けている。問い合わせは、伊藤さん(050―5375―1221)へ。

【写真説明】「安房塩見」バス停の完成イメージ

【写真説明】協議会で発表する福田さん=館山

10月7日20時00分 773

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