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作品を前にする吉良康矢さん=鋸南

空想の路上風景で個展

鋸南会場で 11月8日まで

アフリカ・ウガンダにあった「キラロード」と「キラタウン」の名。自分の名字と同じ地名に親しみを感じ、空想の路上風景を一筆書きで描いたアーティストの個展が、鋸南町の「鋸南エアルポルト」(同町保田350―4)で始まった。独特の線画で、まだ見ぬウガンダの風景を描写した。11月8日まで。

館山市神余の吉良康矢さん(42)。ウガンダとの交流を続けている知人のウガンダ報告会で見た現地の地図に「KIRA」の文字があるのを発見。キラロードとキラタウンだった。

親しみを感じた吉良さんは、キラロードを歩いている自分を想像する。グーグルのストリートビューを見ながら、現地の風景を確認。オンライン上の風景を基に、得意の一筆書きで風景画を描いた。1日30分から1時間ほど。これを1か月続けているうち、実際には行ったことのない風景が大きく膨らんだ。

こうして現実と空想の世界を行き来するうち、吉良さん自身の中で、新しいキラロードが確立していく。吉良さんはこの作品をイラストブックにして販売を始める。帯の推薦文を鋸南エアルポルト主宰で、「日本パクチー狂会」の佐谷恭さんが書いた。「未知の場所に行くのに、必要なのは意志だけ」。吉良さんの思いを佐谷さんが帯に表現した。

この縁があって、佐谷さんの鋸南エアルポルトでの個展が実現した。

原画は34点。吉良さん独自のフリーハンドの一筆書きで描いている。ウガンダへの支援を続ける安房文化遺産フォーラムから現地に贈られたミシンの絵もある。どことなくホッとするような筆致だ。「人生と同じで、少し曲がった線がいい」と吉良さん。「(コロナ禍で)海外へ行くのが難しい状況。この機会に、絵で思いを高めてもらえれば」とも。

原画展会場は、施設開放時間である平日の午前10時から午後5時まで開館。土日曜日の臨時開館もある。

会期中の18日午後2時からは、原画展関連のトークイベントを企画。吉良さんと安房文化遺産フォーラムの粕谷智美さんによるトークで、2人がウガンダへの思いを語るという。参加費はウガンダコーヒー代込みで1000円。要予約。

問い合わせは、鋸南エアルポルトの佐谷さん(080―3700―8900)へ。

【写真説明】作品を前にする吉良康矢さん=鋸南

10月10日20時00分 560

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