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講演する池口教授=南房総

情報通信技術などの活用

安房地域酪農・肉用牛生産高度化研修会が8日、南房総市丸山公民館で開かれた。宇都宮大学農学部の池口厚男教授の基調講演をはじめ、テクノロジーを活用したスマート畜産技術を学ぶ内容で、生産者や行政職員など48人が参加して理解を深めた。

安房酪農振興連絡協議会と安房農林業振興協議会が主催。牛群改良や牛舎内の環境改善、事故率の低減など、飼養管理技術の向上のため研修会を開催しており、今回はICT(情報通信技術)やIoT(モノのインターネット)、AI、ロボットを活用したスマート畜産をテーマとした。

池口教授は、「中小規模酪農・肉用牛経営におけるスマート畜産技術の可能性」を演題に講演。スマート畜産とは、高度の環境制御によって快適環境が提供される畜舎で、各作業が自動化されて、数値を基に経営支援が行われる畜産。搾乳や給餌、ふん尿排出など多くの作業の自動化が可能で、「費用対効果があるのかと躊躇(ちゅうちょ)する生産者も多いが、畜産は比較的単価が高く、すでに導入している実例も多い」とし、「それぞれの経営規模、形態で必要性を見極めてほしい」と論じた。

その後、県畜産総合研究センター嶺岡乳牛研究所の関根大介研究員が、「畜産ICTに関する研究課題」を発表し、▽ファームノート=牛群管理システム▽NTTドコモ=分娩監視装置▽コムテック東日本支店=発情発見システム――と各企業が、事例を紹介した。

三芳地区で酪農を営む50代男性は、「うちは30〜40頭ほどの規模なので、大きな投資はできないが、長くやれるように機械化は取り入れていきたい」。富山地区で酪農を営む50代男性は、「息子の代では標準になっていると思うので、今から学んでおかないと」と意欲的に講義に参加していた。

【写真説明】講演する池口教授=南房総

10月12日20時00分 494

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