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】防水シートの設置を実演する技術者=館山

台風被災後も家屋に住み続けられるように屋根の応急処置を検討するワークショップが30、31日、館山市布良の旧富崎館で開かれた。9月に続く2回目で、建築家や建材メーカーの技術者、地域内の大工ら21人が参加。一般人でも施工可能で耐久性の高い方法を導き出した。

NPO法人南房総リパブリックの副理事長として2地域居住を推進する芝浦工業大学建築学部教授の建築家、山代悟さん(51)が代表の「被災屋根応急補修工法開発研究会」が主催。

▽被災後は大工が足りず復旧まで時間がかかる▽ブルーシートは劣化が早くバタつく音がストレスになる▽平易に行える応急処置方法がない――といった現場の声に対し、屋根材や床材のメーカー「田島ルーフィング」や、館山市のNPO法人おせっ会と協働で今年初旬から研究を行ってきた。

今回は、質の高いブルーシートの存在や、農業用のビニールシートを活用するなど、新たな素材の可能性も報告。その後、これまでの実験も踏まえ、最適と考えられる防水シートでワークショップを行った。

屋根材の下に敷く「ルーフィング」と呼ばれるシート。ハサミでカットでき、接着剤が付いていることから、被災箇所の形状に合わせて素人でも容易に処置ができる。一度貼り付ければ2〜3年は雨風に耐えるという。

参加した館山市の大工、佐々木義将さん(46)は、「被災状況は形、素材によってさまざまなので、引き出しは多ければ多いほど良い。学ぶ点が多く、有意義だった」と手応え。山代教授は、「2回のワークショップでマニュアルづくりの下準備ができた。今後この技術を誰がどのように備えるのかも含めて検討していきたい」と話していた。

【写真説明】防水シートの設置を実演する技術者=館山

11月5日20時00分 784

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