
日蓮聖人800年慶讃事業
日蓮聖人の生誕800年を迎える2月16日に合わせ、鴨川市の誕生寺で日蓮宗が主催する行事の内容が固まった。新型コロナウイルスの感染状況を考慮し、規模を縮小した開催とはなるが、50年に一度の慶讃事業で全国の僧侶が祈祷(きとう)をささげる。
日蓮宗では、「日蓮聖人ご降誕800年慶讃事業」として、全国の寺院が被災者支援の環境を整備する「いのちの井戸」事業や全国小中学生に向けた「夢さがし作文大賞」などを推進。
昨年2月16日前後には、誕生寺で「誕生の井戸」の開眼法要や、他教団の信徒らとともにお題目を唱える「お題目サミット」が営まれ、同市小湊地区の観光業者の組織が主催する竹灯籠で境内をライトアップするイベントなど、機運を高めてきた。
新型コロナウイルスの影響を受けて、昨年の行事は中止や延期を余儀なくされてきたが、生誕800年の前後3日間は、規模を縮小するなど対策を取って、法要や式典、花火などが催される。
また、地元の観光業者などでつくる「日蓮聖人生誕800年記念イベント実行委員会」によって、記念イベントも予定されている。
日蓮宗が主催する行事は次のとおり。内容は、新型コロナの状況で変更になることがある。
▽2月15日(日蓮宗千葉教区主催)=三奇瑞顕彰法要(午後1時半〜)宗祖御幼像遷座行列(午後3時〜)宗祖御幼像遷座奉奠式(午後4時〜)報恩献灯花火(午後8時〜)水行式(午前11時、午後7時45分、午前0時)
▽16日(日蓮宗主催)=日蓮聖人降誕800年慶讃大法要(午前11時〜)報恩献灯花火(午後8時半〜)
▽17日(誕生寺主催)=宗祖御幼像渡御(午前11時〜)日蓮聖人降誕800年慶讃報恩式典(午後1時〜)
【写真説明】法要が営まれる誕生寺=鴨川