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修復が終わった石堂寺多宝塔=南房総

南房総市石堂にある、国の重要文化財に指定されている石堂寺多宝塔の台風災害復旧工事が終了した。文化庁と県、同市の補助を受け、「杮葺(こけらぶ)き」の屋根や「亀腹」の割れなどが修復された。

石堂寺多宝塔は、文明18年(1486)の大火で一度焼失しているが、天文17年(1548)に再建され、関東にある数少ない中世多宝塔の遺構のひとつとなっている。

建立後には、元禄(げんろく)12年(1699)に彩色され、安永2年(1773)には彫刻や擬宝珠高欄が取り付けられた。その後、平成元年から2か年かけて修理工事が行われ、当初の形に復元された。

おととし9月の台風15号の強風により、杮葺きの屋根がめくれ上がり、亀腹の漆喰(しっくい)が割れたり、剥がれたりした。また、宝鎖や風鐸が破損するなど、大きな被害を受けた。

そのため、同寺を管理する宗教法人石堂寺が、文化庁と県、市の補助を受け、昨年3月から復旧を開始。11月に終了した。

石堂寺では多宝塔の他に、同様に台風による強風で建物がゆがんでしまった鐘楼(同市指定有形文化財)の修復工事が進められている。

【写真説明】修復が終わった石堂寺多宝塔=南房総

1月13日20時00分 588

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