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農産物を渡す生産者=館山

農作物の地産地消推進へ

地域内に独自に設置したバス停(集配場)を巡回し、農産物を流通する「やさいバス」が5日、安房地域でスタートした。平成27年に静岡県で運用が始まった仕組みで、県内では初。毎週金曜日に運行し、生産者と飲食店やスーパーなどをつなぎ、地産地消を推進するという。

やさいバス株式会社(本社・静岡県牧之原市、加藤百合子代表)が、登録して審査を通過した生産者と購買者を結び、受発注を行うシステム。生産者は、注文を受けた農産物を近くのバス停に届け、購入者が近くのバス停に取りに行き、相互に距離と時間を負担し合う。

域内流通のコスト低減で、地産地消を推進する手段として注目を受け、長野、神奈川、茨城、広島など各県で展開している。

千葉県は、飲食店や宿泊業者と生産者のマッチング商談会などに取り組んできた、野菜ソムリエプロの安西理栄さんを代表とした株式会社ベジタスグループが担当し、この日に安房地域で運用が始まった。当面の間、鴨川市の「里のMUJIみんなみの里」を運営する株式会社良品計画が、配送員や車両をサポートする。

ルートは同所を出発し、午前中に農産物を集荷。道の駅白浜野島崎で仕分けをして、午後に、施設やスーパー、飲食店などのバス停に届けて巡回。販売先として毎週末、南房総市の房総の駅とみうら内でプチマルシェも開催する。

利用する飲食店からは、「広域の生産者から新鮮な地元産の野菜が手に入るのが魅力」との声。生産者からは、「もう少しロットを増やしてほしい」という意見もあり、今後購買者を増やしていきたい考えだ。

安西代表は、「自ら配送に苦労する生産者も多く、やさいバスで無理せず地元のものが流通する仕組みにつなげたい」と展望を語っていた。

【写真説明】農産物を渡す生産者=館山

2月6日20時00分 1,062

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