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シトラスリボンを製作する利用者ら=館山

統合失調症を患う人たちのためのグループホームや作業所を運営する館山市のNPO法人なの花会(三上彬理事長)に、新型コロナウイルスの感染者や医療従事者への差別や偏見をなくす運動の象徴「シトラスリボン」の製作依頼が相次いでいる。同NPOでは、障害者の就労支援施設として、さまざまなアクセサリー商品などを製作しており、指導員は「いただいた依頼が、製作する通所利用者の励みになっている」と話す。

シトラスリボンプロジェクトは、愛媛県の有志が始め、「地域・家庭・職場(または学校)」を表す3つの輪のあるシトラス色(かんきつをイメージした色)のリボンを着けて、コロナ禍による差別や偏見をなくす活動を広めている。

取り組みを知った館山市職員が、昨年9月に同NPOにリボンづくりを依頼。20〜40代の通所の利用者や職員約10人が、1本のリボンで3つの輪をつくる「几帳結び」の練習を重ねた後、作業に当たり、ストラップを付けて、全職員769人分を完成させた。

以降、市内外や東京、山形などの行政や企業、個人から依頼が相次ぎ、これまでに36件、計2500個を発送した。「3つの輪を均等にそろえ、なおかつ、それぞれがつくった製品の大きさをそろえるのが難しい」と利用者。指導員の所千尋さんは「依頼があることで、利用者も今まで以上に責任感を持って取り組んでいる」と話している。

同NPOでは、シトラスリボンを1セット150円(送料別)で販売している。問い合わせは、なの花会(0470―23―5922)へ。

【写真説明】シトラスリボンを製作する利用者ら=館山

3月2日20時00分 619

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