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書籍を手にする岡田氏と宮坂氏=館山

「歴史資源としての城・城下町」

県内の城・城下町の歴史資源としての保存・活用について考察した書籍「歴史資源としての城・城下町」(岩田書院、編者・宮間純一氏)が発刊された。館山城についても、館山市立博物館の学芸員2人の執筆で、城下町の形成や城跡としての活用について紹介されている。

佐倉藩などを対象にする明治維新史の研究者の中央大学文学部准教授・宮間氏を編者に、同氏の他、学芸員・文化財担当者ら7人が執筆。佐倉(佐倉市)、館山(館山市)、関宿(野田市)、久留里(君津市)の県内4つの城・城下町を取り上げている。

館山城については、市立博物館主任学芸員の2人が担当。岡田晃司氏は「館山城下町の成立と展開にみる地域特性」のタイトルで、館山市街地の地理的特徴や城下町の形成、変遷などを紹介。現代にもつながる城下町の町並みを絵図を使って分かりやすく解説し、歴史資源として町並みの記録を後世に残す意義を訴えている。

宮坂新氏は、「『城跡』への視線―館山城跡の受容と活用―」と題して、江戸時代以降の城跡としての館山城の姿にスポット。畑、林への開発に始まり、ビワ栽培、戦時中の砲台の建設、撤去、その後の公園整備、天守閣建設といった現在までの歩みを詳述し、里見氏時代だけでなく、戦時下遺構もあり、歴史資源に加え、観光資源としての活用にも大きな可能性があると指摘している。

2人は「多くの市民に親しまれる城山公園だが、あまり目を向けられることがない城跡としての存在やまちの成り立ちに深く関わっている城下町についても広く知ってもらいたい」と話している。

A5判、139n。定価は1600円(税別)。書店で注文して購入できる。

【写真説明】書籍を手にする岡田氏と宮坂氏=館山

3月26日20時00分 785

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