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目録を手渡す久保営業本部長(右)=南房総

有事に備え43台

上・下水道関連製品などを製造・販売している前澤化成工業株式会社(窪田政弘代表取締役)=本社・東京都中央区=が29日、自社製品である非常用浄水装置「エモータブル」43台を、南房総市に寄贈した。県内では初の寄贈だという。

同社は、昭和29年に操業を開始した水道関連の製造販売業者。44年に埼玉県熊谷市の工場開設から50年を迎える記念として、災害を受けた同県の熊谷市、深谷市に同装置を贈るなど、社会貢献活動を行っている。

今回は、南房総市がおととしの台風で大きな被害を受けたことに対し、「大規模災害発生時には飲料水や清潔な生活用水は生命の維持、防疫上の観点から決して欠かすことはできない」として、地域住民のために活用してもらおうと、エモータブルを贈った。

エモータブルは、汚れた水を真水にろ過する装置。非常時の使用を想定し、▽電源を使用しない手動式ポンプを採用▽さまざまな水源から飲料水をつくれる逆浸透膜を採用▽保管場所を取らないコンパクト設計で重量は8・5`▽毎分1gの造水が可能――という。

同市では今後、市内各避難所を中心に設置し、有事の水不足に備える。ろ過した水は、飲料水としてではなく、風呂や洗濯、歯磨きといった生活用水として活用できるという。

同社の久保淳一営業本部長らが市役所を訪れ、石井裕市長に手渡した。石井市長は「災害はないに越したことはないが、有事の際には大切に使わせていただきたい」とお礼した。

富浦子ども園のプールにたまった水を使ってのデモンストレーションも行われ、濁っていた水が無色、無臭になる様子に、市職員は「あっという間に透明な水になった。作業も簡単なのでしっかりと使えるようにしておきたい」と話していた。

【写真説明】目録を手渡す久保営業本部長(右)=南房総

3月31日20時00分 578

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