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閉鎖された南房総みるく農協鴨川工場

厳しい経営と施設老朽化で

県南部における市乳の製造、販売拠点として、大きな役割を果たしてきた鴨川市広場の南房総みるく農協鴨川工場が、7月末をもって閉鎖された。生産性の向上と合理化などで、生産プラントを千葉酪農協に1本化。前身の鴨川酪農協から数えて48年の歴史に幕を下ろした。

同工場は、東条酪農の組合員が、生産から処理、販売流通までの活路を求めて、昭和33年に建設を決議。周辺の酪農家も含め鴨川酪農協を設立し、翌年に工場が完成すると、学校給食牛乳の提供から業務をスタートした。

36年には雪印乳業と市乳製造販売委託契約を結び、雪印製品の製造も開始。40年に工場を新設し、その後も製造ラインの増設、機器の導入を図りながら、県南部の市乳製造、販売拠点として発展してきた。集送乳の合理化政策により平成16年4月、南房総みるく農協と安房中央酪農協と合併し、現在に至る。

最盛期の平成12年には、年間約1万4000トン、合併後も231組合員が生産する約3万7000トンのうち、1万トン弱を受け入れていた。

しかし、牛乳消費の停滞、販売競争激化による売上高の大幅減少、原油高による製造コストや配送運賃のアップなど、厳しい経営環境に置かれ、加えて老朽化した施設に多額の修繕費も必要とし、存廃を検討していた。

生産性の向上と合理化を求め、組合再編による県下1酪農協が進められれていることもあり、県内に3施設ある酪農協系の生産プラントの共同化として、同工場を閉鎖し千葉酪のプラントに一本化した。

同工場にあった販売部門は、吉尾支所に移転し業務を継続。施設については、残務整理が終了後、平成19年度中に解体し、更地にする計画という。

【写真説明】閉鎖された南房総みるく農協鴨川工場

07年8月1日 1,931
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