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護岸の隙間で育ったヤシ

種から自然発芽?

住民ら「元気に育って」と見守る

鴨川市の前原海岸にあるコンクリート護岸の隙間に、自然発芽したと見られるヤシの木が育ち、話題となっている。以前から存在は知られていたが、最近になって枝ぶりがよくなり、目立つようになった。伐採などの予定は無く、近くの住民は「元気に育って」などとエールを送っている。

このど根性ヤシ≠ェあるのは、鴨川ユニバースホテル近くの海浜プロムナード。コンクリートで固められた護岸のわずかな隙間に根付き、風雨や高波に耐えて生長したヤシは、直径約15センチ、高さ約70センチの幹に7、8枚の円い葉を広げている。

近くの住民らによると、このヤシが最初に確認されたのは5年程前。当時は発芽したばかりで「生長すると、護岸が壊れるのでは」という情報が、市などにも寄せられていた。調べたところ、コンクリートを破損する恐れも無く、自然に任せていたという。

同市天津にある東京大学千葉演習林の池田裕行助教によると、このヤシはプロムナードに植栽されているワシントンヤシと同一種で、「この種子が、風か鳥に運ばれ、自然に発芽したものでは」と推測。

ワシントンヤシなどの種類は「花が咲き種子を付けても、自然に発芽することはまれ。この付近では見たことが無い。大変珍しく、貴重なものかもしれない」と話している。

周辺を管理している県安房地域整備センター鴨川整備事務所では、今後も伐採などはせず、「静かに見守っていく」としている。

【写真説明】護岸の隙間で育ったヤシ=鴨川

07年6月29日 12,790
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