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文化祭でシンボル誕生祝う
鴨川市の小中一貫校、長狭学園(川名実校長)の校章と校歌が決まった。31日に開催した文化祭で、保護者や地域住民らにお披露目。校章を掲げた体育館で、全児童・生徒306人が校歌を合唱し、学校のシンボル誕生を祝った。
長狭学区の4小中学校を統合し、今春開校した長狭学園。シンボルとなる校章のデザインと校歌の歌詞は「学園に学ぶ子どもたちと地域に末永く親しまれるものを」と、市教育委員会が6月に募集。校章は436点、校歌は55点の応募があり、学校整備推進委員会と選考委員会による選考を経て決定した。
校章は、同学園の中学3年生、田嶋一遊君の作品を原案に採用し、アレンジした。デザインは、中央に太陽を配し、9つの光の突起で小中連続した9年間の学びを表現。その下に「長狭の里」の象徴として嶺岡山系のイメージをあしらった。外側を囲むのは長狭米の稲穂で「子どもたちが強く固い絆で結ばれ、たくましく成長していくように」との願いが込められている。
一方、校歌の題名は「若葉」。歌詞は、6人の作品からピックアップした優れたフレーズをまとめ、郷土の歌人・古泉千樫がふるさとを詠んだ短歌も挿入。市内在住のプロ音楽家の手も借り歌詞を仕上げ、作曲家の都志見隆氏と京田誠一氏がメロディーをつけた。
市教委ではお披露目に合わせ、校章の秀作者と歌詞採用者を、長谷川孝夫教育長名で表彰した。
受賞者は次のとおり。 =敬称略
【校章】▽最優秀賞=田嶋一遊▽優秀賞=永井義夫、岩瀬友子、安田圭佑、高梨桂子、塩谷倫加
【校歌】▽優秀賞=外谷恭子、川上祐輝、川?亮輔、成川美緒、佐藤晃士、二川悠汰
長狭学園校歌「若葉」
遠いあこがれに 旅をするなら 今日を大切に 歩いていこう 悩みはこころを 深くたがやし 笑顔は明日の 種になるから
のびやかに のびやかに 育てよ 若葉 めぐりめぐる季節の 空たかく 支えあい 高めあい 結べよ 絆 ここは夢のふるさと 長狭学園
空の銀うつす 千枚棚田 尊き斉田址 雅び 流鏑馬 歴史を未来へ 語りつないで せせらぎやまない 加茂の流れよ
みんなみの嶺岡山の焼くる火の こよひも赤く見えにけるかも
一年を重ね 九年桜 学び舎に集う かがやく蕾 自分の心に 誓ったことを 信じて忘れない 自分でいよう
やわらかく やわらかく そよげよ 若葉 めぐりめぐる季節の 風うけて いつまでも いつまでも 結べよ 絆 ここは夢のふるさと 長狭学園
ここは夢のふるさと 長狭学園