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現地視察する関係者=南房総市の坂下トン

南房総の10か所

市側は拡幅の要望書提出

狭小なトンネルが連続し、大型車のすれ違いが困難な、国道127号の南房総市部分で25日、国土交通省による視察があった。同省千葉国道事務所の大庭孝之所長らが、石井裕市長らと一緒に現地を見て、10のトンネルが連続する4・5キロ区間の現地を確認した。大庭所長は同省の道路整備中期的計画を前に、「生活幹線道路として、地元の意見を生かしたい」と総括した。

問題の区間は、南房総市高崎の高崎トンネル(延長119メートル)から、同市富浦町豊岡の逢島トンネル(同26メートル)までの4・5キロ。最長の岩富トンネル(同257メートル)を筆頭に10のトンネルが連続する。昭和17年から25年にかけて建設され、車道しかない坑内幅員は5・5メートルから5・6メートルと、現在の基準である「必要建築限界」の幅員8メートルを大幅に下回る狭小なトンネルが連続する。人身事故も多発し、10のトンネル内で平成11年からの8年間で18件の事故があり、平成13年には死亡事故も起きている。

大庭所長(右)に要望する石井市長=同市役所

特に久保トンネル、坂下トンネルは富浦小、富浦中の通学路区間でもあるが、危険なため現在でも子どもたちは路線バスによる通学を余儀なくされている。両トンネルを含めたトンネル拡幅要請は、旧富浦町時代から続けられてきたが、進んでいないのが実情。

この区間を並行して走る富津館山道路が完成し、館山道も全線開通したことから、国土交通省でも道路整備中期的計画に対する位置づけもあって、このトンネル区間の現地調査を計画。この日の視察となった。

南房総市の富山支所をバスで出発した関係者は、高崎、奥ヶ谷、南ヶ谷、小浦、岩富、小浜、南無谷と視察。坂下トンネルと久保トンネルではバスを降りて、実際に歩いて坑内を見て、危険な状態を確認した。

逢島トンネルを経て、市役所に着いた後、石井市長ら市幹部と大庭所長らが面談。石井市長が「生活道路として歩行者も含め、通行に支障をきたしている。トンネルを拡幅し、安全な道路整備がされるよう要望する」旨の要望書を手渡した。これに対し、大庭所長は「生活に必要な道路。きょうの意見を持ち帰り、今後の施策に生かしたい」などと述べた。

この区間のトンネル拡幅は、合併前から要望の強かった場所。今後は危険箇所を精査しながら、優先順位をつけて、拡幅が検討されていく。

【写真説明】現地視察する関係者=南房総市の坂下トンネル

【写真説明】大庭所長(右)に要望する石井市長=同市役所

07年9月26日 8,464
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