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海上で読経する僧侶ら=鴨川

住民ら100人参列し鯛供養

タイを供養する全国的にも珍しい祭事「小湊妙の浦弁天祭(鯛供養)」が18日午前、鴨川市小湊にある妙の浦などで営まれた。僧侶や地元民ら約100人が参列し、海上での読経などで、日蓮聖人縁起のマダイへの感謝と供養、海の安全を祈願した。

天然のマダイが水面に集まる神秘的な現象が見られる妙の浦は「日蓮聖人が誕生した際に大ダイが銀鱗を躍らせ祝った」という伝説があり「鯛の浦」の別名をもつ。この現象は、昭和に入ってから広く知られるようになり、遊覧船の運航など地域の観光振興に大きく貢献してきた。

信仰心の深い地元では、周辺で獲れたマダイを食さない慣わしがあり、誤って漁網などにかかってしまった場合は、誕生寺境内にあるタイ塚に手厚く葬っているほど。祭事は、マダイと守護神として小弁天、大弁天島にまつる弁財天への感謝を表すため、観光や漁業に携わる住民らにより受け継がれている。

この日は、午前8時45分ごろから日蓮聖人の両親がまつられる妙日山妙蓮寺(両親閣)で読経した後、小湊妙の浦遊覧船協業組合の船着場まで、恵比寿像を持った組合員と僧侶、住民100人余りが、ウチワ太鼓を打ち鳴らし「南無妙法蓮華経」の題目を唱えながら行列。

その後、遊覧船「妙の浦丸」に乗り込み小弁天、大弁天島沖で再び読経。漁船や遊覧船などの海上安全を祈願した。マダイの浮き上がる海域に差し掛かると、酒や塩で清めて撒き餌し、乗船者たちは手を合わせていた。

【写真説明】海上で読経する僧侶ら=鴨川

10年1月18日 2,240
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