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安房農林振興センター

「見通し甘かった」と謝罪

国の補助事業で県が建設をすすめている広域営農団地農道整備事業で、南房総市富浦町の「大津トンネル」工事が、先月末の工期内に完了しなかったにもかかわらず、必要な予算の繰り越し手続きが行われていなかったことが、15日までに分かった。この問題によって工事は現在ストップしており、4月予定だった供用開始の見通しも立っていない。

工事を担当する県安房農林振興センターによると、鴨川市と南房総市を横断する計画の農道で、大津トンネルは同町丹生と大津を結ぶ全長223bのトンネル。平成18年度から工事が始まり、昨年度は、約1億3000万円が予算化され、3月25日までの工期で、トンネル内と出入口付近の舗装工事が行われる予定だった。

しかし、工事に入った9月末以降、平年を上回る雨量に見舞われ、大雨による斜面の崩落で補強工事の必要も生じ、工事は工期内に完了しなかった。

工事が次年度に繰り越す場合、本来ならば、国に予算の繰り越し手続きをしなければならず、県議会の承認も受けなければならないが、同センターではこれらの必要な手続きを怠っていた。

同センターでは、「手続きをする1月の時点で、遅れはあったものの、3月末までには取り戻せると思っていた。しかし、2、3月も例年以上に降雨が多く、補強工事も必要となり、結果的に工期に間に合わなかった。見通しが甘かったことは否めず、弁解の余地はない」とミスを認めている。

工期内に完成すれば、4月からトンネル部分を含めた農道の一部の供用が開始される予定だったが、今回の問題によって、現在工事は完全にストップしている。今後、工事の再開に向けて国、県と協議することになるが、同センターでは「見通しの甘さによって地域住民に迷惑をかけることになり、申し訳ない」と謝罪している。

10年4月15日 5,895
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