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南西側から見た長狭富士=愛宕神社近くから写す

長狭平野も一望に

房州低名山のひとつ、鴨川市の長狭富士(鴨川富士)に、ハイカーの姿が増えている。地元の有志らが登山ルートを整備し「格段に登りやすくなった」と好評。市観光協会も新たな観光スポットとして売り出し中だ。

長狭富士は、標高208・7bの独立峰。打墨村史などの文献には、「鹿野岡山」の名で記されいる。旧鴨川町が観光開発したこともあり、昭和30年代には山頂付近に自生するヤマザクラで、花見を楽しむ住民らでにぎわったという。

近年は登る人も少なかったが、本紙のシリーズ「ふるさとハイク・房州低名山」で紹介したことなどがきっかけとなり、再び注目を集め、山頂を目指すハイカーの姿が目立つようになった。

これを受け、麓にある集落の有志や山林組合、山の会などが、荒れ放題だった花房、打墨両地区からの登山道に手を入れた。急登な部分には階段状に足場を設け、ロープをかけるなど安全性を向上。西峰の雑木を伐採し、長狭平野を一望できるビューポイントもつくった。

眼下に広がる長狭平野の眺望=長狭富士西峰で

市観光協会が昨秋に実施した「鴨川富士ハイク」は、募集開始から瞬く間に定員に達する人気ぶりで、問い合わせも殺到。この春には、ハイキング・登山ツアーを企画するクラブツーリズムの商品にもなり、脚光を浴びている。

新緑シーズンを迎え、「ツアーなどの団体、個人ともに増えてきた」と、駐車場を提供する石渡製菓「菜の花庵」。観光協会でもハイキングコースとしての定着に手ごたえを感じており、「眺望は絶品で、四季それぞれに味わい深い風景。何度も足を運んでもらいたい」と話している。

登山口は、主要地方道千葉鴨川線と県道天津小湊田原線が交わる大日交差点から、鴨川有料道路方面約300bに打墨口、天津方面約800bに花房口の案内がある。頂上までは、それぞれ30分から45分程度で、滑りやすく急な場所もあり、降雨後は注意が必要。駐車場は、打墨口のみ。

問い合わせは、鴨川市観光協会駅前案内所(04―7092―0086)へ。

【写真説明】南西側から見た長狭富士=愛宕神社近くから写す

【写真説明】眼下に広がる長狭平野の眺望=長狭富士西峰で

10年4月30日 3,377
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