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報道機関に異例の声明

31日に院長が記者会見

鴨川市の亀田総合病院(亀田信介院長)は26日、県内に取材拠点を持つ報道機関に対し「とうとう入院病棟が足らなくなり、救急患者さまをこれまで通り受け入れることができなくなってしまった」とする異例の声明を発表した。

声明は、特別な処置を必要とする救命救急患者はこれまで通り受け入れているものの、正月明けから「重症度の低い患者」や「他の病院に入院している患者」の入院を断らざるを得ない状況がしばしば発生していると言及。その原因として、@医師と看護師不足A医師、病床の不足している山武・長生・夷隅地区、君津地区からの患者の増加――などを挙げている。

同病院はこのような状況について、亀田院長と小松秀樹副院長が31日午後に記者会見を行い、「現状を具体的に説明したい」としている。

亀田総合病院は1985年に千葉県の第3次救命救急センターに指定され、それ以来、県南の基幹病院として地域の高度医療、救急医療を担ってきた。

声明では、病床不足の直接的な原因として「寒い時期の、高齢者の病気の増加」を挙げる一方、構造的な要因として▽高齢化の進行▽医療需要の増加にもかかわらず、医療サービスの提供量が県全体で大幅に不足していること――があると指摘。その結果、現状では地域住民に対して、「今ある資源を有効に活用するため、不要・不急の救急受診を避けていただくなどの協力が不可欠」だとしている。

亀田の入院患者は現在、その53%が安房医療圏以外の住民で占められ、「収容できる患者さまの数は限界に達している」という。

小松副院長は今月19日に掲載された「医療ガバナンス学会」ウェブサイトへの寄稿で、「かねてから予想されていたが、亀田総合病院がパンクした」と指摘。看護師不足による病棟の一部閉鎖に加え、近隣地域の医療崩壊で「あふれた患者が(亀田に)押しかけてきている」と、その背景について説明している。

11年1月27日 7,291
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