ニュース » 記事詳細

市と事業者が異例の呼びかけ

利用者減で運行維持に四苦八苦

館山市は、市内を走る路線バスの運行維持が「利用者の減少により難しくなってきている」として、異例のバス利用を呼びかける文書の回覧を始めた。市とバスを運行する事業者との連名で、現状を訴え理解を求めている。また、意見のある場合は、市または事業者に連絡してほしいとしている。

同市内の地域路線バスは、館山日東バスとJRバス関東により8路線が運行されている。同市によると「すべての路線が赤字。1路線を除き国や県、市などの補助を受けて運行を維持している状態」という。

利用状況をまとめた過去10年の数字を見ると、全路線の合計で平成12年度に1日あたり1445人あった乗客は、平成16年度には1000人を割り込み、20年度は809人にとどまった。

また、8路線のうち同市と南房総市が赤字補てんしている廃止代替バス2路線では、補てん額が右肩上がりで、館山分だけでも12年度の293万4000円が、21年度には748万7000円と倍増しており「これ以上の負担は、市としても厳しい」という。

市では「乗客の減少が便数の減を招き、さらに利用者が減少するという悪循環に陥っている」と分析。「このままでは運行の維持自体が難しくなる」と、廃線に追い込まれることを危惧している。

路線バスは、交通手段を持たない子どもや高齢者らの通学、通院などの貴重な足。今後、ますます進展するであろう高齢化の中で、既存の路線を維持していくことは大きな課題で「まずは沿線に住む人たち、市民が必要と考え、積極的に利用することが重要」と、今回の回覧となった。

市では、周知を図っていくため、広報誌などに合わせた全戸配布も検討している。意見は、同市企画課(22―3163)か運行事業者へ。

11年2月16日 5,129
Copyright (C) 2007 Bonichi. All Rights Reserved