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海上でお経をあげる僧侶ら=鴨川

120人参列し「妙の浦弁天祭」

タイを供養する珍しい祭事「小湊妙の浦弁天祭(鯛供養)」が18日、鴨川市小湊の大弁天島沖などで営まれた。僧侶や地元住民ら約120人が参列し、題目を唱えながらウチワ太鼓を鳴らして市内を行列。また海上では読経を行い、日蓮聖人縁起のマダイへの感謝と供養、海の安全を祈願した。

天然のマダイが水面に集まる神秘的な現象が見られる妙の浦は、日蓮聖人が誕生した際にマダイが群れて祝ったという伝説があり、「鯛の浦」とも呼ばれている。

古来より鯛の浦のタイは日蓮聖人の化身とも言い伝えられ、地元では周辺で獲れたマダイを食べる人はいない。エビ網などにかかってしまった場合は、生きていればそのまま放流し、死んだ場合は小湊妙の浦遊覧船協業組合の冷凍庫に保管し、誕生寺境内のタイ塚に手厚く葬っている。

祭事は、マダイと守護神として小弁天、大弁天島にまつる弁財天への感謝を表すため、観光や漁業に携わる住民に受け継がれている。

この日は、午前8時半ごろから日蓮聖人の両親がまつられている妙日山妙蓮寺で読経した後、同組合の船着場まで、恵比寿像を持った組合員と僧侶、住民120人あまりが、ウチワ太鼓を鳴らし「南無妙法蓮華経」の題目を唱えながら行列した。

この後、遊覧船「妙の浦丸」に乗船して小弁天、大弁天沖で再び読経。漁船や遊覧船などの海上安全と大漁を祈願した。マダイの浮き上がる場所では、酒や塩で清めて餌をまき、乗船者たちは手を合わせていた。

【写真説明】海上でお経をあげる僧侶ら=鴨川

12年1月18日 1,623
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