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緑地財団に委託される県施設「南房パラダイス」=館山

県「閉園は回避できた」

県は22日までに、館山市藤原の県施設「南房パラダイス」の運営を、公園緑地管理財団(緑地財団)に委託することを決めた。南房総の観光拠点として同園は重要な施設で、「閉園は回避できた」と県側。来週にも正式決定される予定で、4月から10月までの7か月間、緑地財団が運営することになった。

緑地財団は、国交省の外郭団体で昭和49年に発足、この4月から一般社団法人化を予定。現在、指定管理者として全国11の国営公園を、埼玉県などから指定を受ける9公園も管理し、都市公園や社会教育施設の管理運営を行っている。

南パラ管理は、10月までの管理運営の委託料として7か月間で、1億6348万4000円が計上された。「いこいの村たてやま」のエレベーターの保守点検費用なども含まれる。県は当初、行財政改革で今年度中の民間への譲渡を検討したものの、東日本大震災の影響から観光業に大きなダメージがあり、譲渡は困難と判断。委託先を模索し、緑地財団への業務委託を決めた。

委託先の選定には、3月上旬に競争入札をしたものの、金額などでかい離があり、不調に終わって難航を極めた。プロポーザル方式に切り替え、13日締め切りで企画提案書の募集をかけたところ3社の応募があり、この中から決定した。県の担当部署である商工労働部観光課観光団体支援室の平野裕一室長は「国営公園の管理など、これまでの実績があり、運営を任せることを決定した」と理由を語る。

委託の決定を受け、緑地財団の上席参事、西川嘉輝氏は「準備期間が少ない中で、かなり厳しい状況。この時期の募集はほかにはないが、少しでもやっていきたいと前向きにとらえてチャレンジしようと考えた。花でお客様を呼ぶ大規模修景(風景づくり)や屋外コンサートなどの演出も手がけており、7か月という短い期間だが、これまで培ってきたノウハウを生かしお客様の視点にたった運営をすすめたい」と、運営方針を話した。

同園は、隣接する宿泊施設「いこいの村たてやま」を含めた形で、平成18年度から株式会社オーシャンヴェールが指定管理者として運営。震災後の観光客激減で運営困難となったことから、今年3月末までの契約期間を待たずに辞退申し入れがあり、昨年9月から県直営に切り替え、同社が運営。現在、施設で働く従業員からは、雇用への不安の声はやまないが、緑地財団では「引き継ぎ期間が短い中でもあり、現在勤務する職員の継続雇用は検討している」とした。

【写真説明】緑地財団に委託される県施設「南房パラダイス」=館山

12年3月22日 4,586
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