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最高賞の教育長を受賞した高梨さん

白浜中3年高梨友紀子さん

明治の文豪に挑み最高の栄

第53回青少年読書感想文千葉県コンクールがあり、南房総市立白浜中学校3年の高梨友紀子さんが、最高賞の教育長賞を受賞した。千葉市内で行われた表彰式では、賞状の授与のあと、中学校を代表して作品の朗読と受賞の感想発表を行った。

県高等学校教育研究会学校図書館部会と毎日新聞社千葉支局などが主催した。小・中・高校合わせて27万点の応募があり、最高賞の教育長賞は、小学校低・中・高学年、中学校、高校からそれぞれ1人、計5人が選ばれた。このほかに小中学校、高等学校でそれぞれ最優秀賞、優秀賞、優良賞を決めた。

中学生で唯一、教育長賞を受賞した高梨さんのテーマは「『吾輩』との対話」。夏目漱石の「吾輩は猫である」を読み、その感想をつづった。

「猫と話ができたらなあ……」で始まる文章。猫の動き1つひとつにあたかも意思があるような意味を持たせ、その心理状態までをも細かく描写してしまうさまが面白く、興味深く読むことができたと前述し、「吾輩」が観察する主人をとおし、その人間の表裏まで見透かす言葉に思わず苦笑した。

自分で気づかない、気づこうとせずに自分の立場を保守しようというのが人間で、「吾輩」の言葉は、こうした人間への警鐘のようだという。

「自分を、第三者の目になって見ること」を教わり、無理に自分を出さず、時には自分自身を客観的に見つめ直すことで、今までとは違った自分に気づく。それがまさに、猫のような視点だとつづった。最後に、自分の心の奥底に住んでいる「吾輩」との対話を、楽しみながら生きていけたらいい、とまとめた。

受賞した高梨さんは「以前から読みたかった明治の古典に挑戦しました。『吾輩』の見ている人間を一緒になって観察し、楽しむことができました。入賞の知らせを聞き、最初はびっくりしましたが、素晴らしい賞をいただき、うれしかったです。これからも昔から読み継がれている本を読み、自分の考えを広げ、色々な立場の人の気持ちがわかる人になりたいです」と、喜びを語った。

【写真説明】最高賞の教育長を受賞した高梨さん

07年12月21日 12,386
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