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【写真説明】連覇を果たした那古ファイヤーズ

執念の連覇 時代の到来告げる

1点争う接戦制して頂点に

郡市野球の名にふさわしく、大会最終日は4市町それぞれの強豪チームが激突した。那古ファイヤーズ(館山市)、ブラボーズ(鋸南町)、スネークス(鴨川市)、岩井SOUL(南房総市)。激戦を制したのは昨年の王者・那古。準決勝、決勝とも1点を争う接戦となったが、執念で連覇をもぎ取り、那古ファイヤーズ時代の到来を印象付けた。

〈決勝の結果〉

【館山運動公園】

スネークス

1000000 1

002000X 2

那古ファイヤーズ

(ス)佐藤広―加藤

(那)小柴、川名―鈴木美

【審】井田、岡田、栖原、神作

【戦評】那古が投手戦を競り勝った。

那古は1点を追う三回、先頭打者の鈴木孝が左前打で出塁。犠打で二塁に進み、内野ゴロ悪送球の間に、一気に本塁をつき同点に追い付く。さらに2死二塁から、捕逸の間にランナーの高梨がかえり逆転に成功する。

連投の先発・小柴は、初回にミスで1点を献上するも、三回をノーヒット、四回から継投の川名も無安打、無失点のパーフェクトリリーフでスネークス打線を抑えた。

一方、スネークスは初回、四球で出た安田が二盗し、暴投の間に戻って先制したが、那古投手陣の前に打線が沈黙し、追加点を奪えなかった。先発・佐藤は、被安打3と好投したが、涙をのんだ。

優勝監督 千田幸司監督(42) (那古ファイヤーズ)

今大会は常に連覇を意識して戦ってきた。それぞれ忙しい中、よくチームのメンバーが集まってくれた。試合は準決勝、決勝が特にきつかった。準決勝では最終回に2ランホームランで2点差を追い付かれたが、ベンチ内が「まだまだこれからだ」という雰囲気だったので「行ける」と思った。決勝ではミスを絡めて得点し、強打のスネークス打線を相手に小柴、川名が2点をよく守りきってくれた。2連覇できて本当に良かった。幸せです。

優勝チーム主将 羽山剛正主将(29) (那古ファイヤーズ)

「千田監督に花を持たせたい。盛り上がってやろうよ」と臨んだ今大会。準決勝までの2試合は点差に余裕があったが、準決勝、決勝は締まった試合だった。「ここまで来たら優勝しようよ」というみんなの気持ちが2連覇につながった。正直2連覇した実感が湧いてこないが、次は3連覇を目指して頑張りたい。

【写真説明】連覇を果たした那古ファイヤーズ

◇個人賞の各受賞者

最優秀選手賞 川名達也選手(26) (那古ファイヤーズ)

▽受賞理由=準決勝、決勝をパーフェクトリリーフ。チームを優勝に導く

「準決勝、決勝どちらもリリーフでの登板。チームの2連覇が懸かっていたので1人1人しっかりと抑えた。最優秀選手賞を狙っていたのでうれしい。100点の投球ができた」

優秀選手賞 佐藤広和選手(31) (スネークス)

▽受賞理由=準決勝、決勝を完投。2試合で3失点の好投をみせる

「実家のある愛媛県に帰ったチームメートのために精いっぱい投げた。準優勝だったが、優勝≠ェ付いているので満足している」

優秀投手賞 小柴大作選手(29) (那古ファイヤーズ)

▽受賞理由=準々決勝から3試合連続で、先発登板し活躍

「今大会は全試合に先発した。準決勝は最終回に2ランホームランを浴びたが調子は良かった。そのままの調子で決勝も投げられた。2連覇する気持ちが結果につながってよかった」

打撃賞 高梨卓選手(24)(那古ファイヤーズ)

▽受賞理由=準決勝、決勝で8打数3安打のリーディングヒッター

「職場の方々の理解、協力のおかげで取れた賞。なによりも監督を2連覇させてあげられてよかった。内野安打など自信のある足で獲得した賞です」

◇2連覇に導く完全救援 那古・川名達也選手 4回から無安打リリーフ

「頑張れ。頼んだぞ」――。三回にチームが逆転、1点リードで迎えた四回からリリーフ。千田監督にそう託され、連覇が懸かった後半戦のマウンドに上がった。

力のこもったストレート、キレのあるスライダー。内外に丁寧に投げ分け、内野ゴロの山を築いた。

最終回は強打者ぞろいのクリーンアップと対峙(たいじ)した。先頭の4番をファーストゴロ、続く5番をショートフライに打ち取り、勝利まであとひとつ。

「最後は自分の一番自信のある球種で」。6番打者を2ストライクと追い込んだ場面で選択したのはスライダー。ボールはバットに当たることなくキャッチャーミットに吸い込まれた。

四回から打者12人に対しヒットはゼロ。完璧な救援で、チームの連覇を決めた。

「1人1人しっかりと抑えた結果。2連覇できて本当によかった」とほっとした表情で決勝を振り返った。

普段からリリーフとしてチームのピンチを救う投手。準決勝でも満塁から始まる特別ルールの延長戦を零封する活躍を見せた。

決勝での好投に千田監督は「継投は決めていた。『やってこい』という気持ちでマウンドに送った。よく投げてくれました」と絶賛した。

〈準決勝の結果〉

【館山運動公園】

那古ファイヤーズ

01000015 7

00000020 2

ブラボーズ

(那)小柴、川名―鈴木美

(ブ)島津、大野―山田、寺本

▽本塁打=島津(ブ)▽二塁打=上之園、鈴木雄(那)村井(ブ)

【審】栖原、礒部、神作、植松

【戦評】那古ファイヤーズは二回、1死二塁から上之園の二塁打で先制。七回に死球と四球押し出しで1点追加。ブラボーズは六回まで2安打に抑えられていたが七回、三塁打の山口を置いて島津の劇的な2点本塁打で同点。特別延長に入る。那古ファイヤーズは2本の適時打と敵失で5点、裏のブラボーズの攻撃を3人で抑え決勝に進む。


準優勝のスネークス

スネークス

0400002 6

0020000 2

岩井SOUL

(ス)佐藤―加藤

(岩)渡辺真―渡辺由

▽本塁打=池田(ス)▽二塁打=関(ス)福原(岩)

【審】岡田、安田、鈴木篤、井月

【戦評】スネークスは二回に4点を先制。そのあと安打なく七回2死一塁で池田の2点本塁打で試合を決める。岩井SOULは三回に2点をかえすが、そのあと得点圏に走者を出すが、後続を断たれ万事休す。

【写真説明】準優勝のスネークス

16年10月3日 39,799
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