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タイトル:-最終日-
掲載日時:2010年08月02日(月曜日) 20時00分
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先制のホームを踏むマスターズの選手

マスターズ 結成23年 初の栄冠

吉田投手(コスモス)、無念の負傷交代

真夏の決戦を制したのは、マスターズだった。猛暑の中、準決勝、決勝の2試合を戦う最終日。「2位も3位も一緒。狙うは優勝のみ」。準決勝でエース・笹子を温存したマスターズ。その準決勝では、控えが奮闘してコールド勝利し、決勝ではエースがしっかり期待に応えた。安房チャンピオンを目標に掲げ、チーム一丸となってトーナメントを戦ってきたマスターズが、結成23年目にして初の栄冠に輝いた。

〈決勝戦〉

マスターズ

0300000 3

0000110 2

コスモス

(マ)笹子―関

(コ)吉田、大塚、大場―大塚、鈴木

【戦評】マスターズは二回、四死球で出塁した渡辺和、笹子を二、三塁に置いて、9番・鈴木雄が内野ゴロ。敵失もあり、2点を先制する。

さらに、鈴木が二盗。相手投手悪送球の間に本塁を突き、1点を追加。この回3点を挙げる。

投げては、笹子が変化球を織り交ぜたていねいなピッチングで、コスモス打線を抑え、気迫のこもった守備で、リードを守り抜いて勝利した。

コスモスは初回、先発の吉田投手が負傷交代するハプニング。二回の失点以降は、代わった大場投手が無失点の好投をみせ、足を絡めて五回、六回と1点ずつ得点し、1点差まで詰め寄ったが、あと一歩及ばず涙を飲んだ。

◇決勝で優勝に貢献 敵失誘う内野ゴロでスランプ払しょく 鈴木雄選手

3点目をあげる鈴木雄祐選手

二回、1死二、三塁。先制の絶好のチャンス。アウトコースの直球にタイミングを合わせるようにバットを叩き付けた。狙い通りの内野ゴロ。懸命な走塁が、相手遊撃手の敵失を誘う。走者が次々と本塁を駆け抜ける。2点先制。試合の流れを決定付けるひと振りとなった。

本来はクリーンアップにも入る打力があるが、調子を落とした決勝は9番で打席に入っていた。

「とにかく1点をとって投手を、チームを楽にしてあげたかった」。スクイズもある場面だが、ベンチの指示は「好きなようにしろ」。「調子の悪い中、信頼してくれている。ゴロでしっかり得点につなげることしか考えていなかった」と振り返る。

「足にはまあまあ自信がある」。2打点をあげた後、すぐさま二塁へ盗塁。さらに、相手投手の悪送球の間、一気に本塁を狙った。

優勝したマスターズ

三塁に向う前、球を追う捕手の動きが目に入った。「タイミング的にはアウトかもしれないが、狙ってみよう」。本塁へ気迫のスライディング。返球もそれ、結果的に決勝点となる3点目をあげた。

「チームにとって特別な試合。1球、1球に気迫をこめるみんなの気持ちが伝わってきた。自分もひとつのプレーを大事にしたかった。結果的にチームの勝利につながってうれしい」と笑顔。

鈴木元監督は「スランプで悩んでいたが、調子が悪い中、足でみせてくれましたね。気持ちが伝わってきた。よくやってくれました」と喜んでいた。

◇優勝監督談

このチームは現在43歳を迎える選手が中心となって結成したチーム。結成当時からのメンバーが本当にチームをバックアップしてくれた。若手だけでは優勝なんてムリ。23年間、チームを守ってきてくれた先輩のおかげで優勝できた。

この大会での優勝に本当にかけていた。開会式で選手宣誓をひいたのも何かの運命を感じる。トーナメントは全部厳しい試合だったが、結成当初のメンバー、新しい若手がひとつになったすばらしいチームとなり、勝ち上がることができた。

狙うは優勝。2位も3位も一緒という思いから準決勝は、エースを温存。決勝に照準を合わせていた。決勝では、エースの笹子と心中するつもりだったが、我慢強い投球で、期待以上の働きをしてくれた。

草野球チームの廃部、解散が多い中、23年間チームを存続させることは容易ではない。結成当初のメンバーを中心にした団結力があったからこそ。この優勝は、本当に言葉にならないくらいうれしいです。

準優勝のコスモス

◇個人賞受賞者

【最優秀選手賞】

鈴木典男(マスターズ)

▽受賞理由=チームの中心選手としてチームを優勝に導いた

自分が受賞するとは思わなかった。声だけは出していたが、チームみんなの代表の受賞だと思う。決勝は相手も野球をよく知ったチーム。ベンチを含めみんなでピンチをしのいで勝つことができた。優勝を狙っていこうとがんばって、一番いい結果がでた。しばらくは喜びに浸りたいですね。

【最優秀投手賞】

笹子俊宏(マスターズ)

▽受賞理由=決勝に先発。コスモス打線を抑え、チームの優勝に貢献

空手道場「SKC武心館」で鍛えた精神力で、パワーと技術を発揮できてよかった。自分を先発で使ってくれた監督、チームスタッフ全員に感謝したい。一番いい調子で決勝を迎えることができた。1回戦から無失点を続けてきたので、失点したのが残念。来年は全試合、自責点ゼロを達成したい。

【打撃賞】

小宮淳一(マスターズ)

▽受賞理由=準々決勝以上のリーディングヒッター

自分がもらっていいのかなという気持ちだが、チームの優勝に貢献できたのはうれしい。子どものころから優勝とかそういうことの経験がないので、うれしいです。来年は全試合出られるようがんばりたい。

【優秀選手賞】

大場高憲(コスモス)

▽受賞理由=決勝で途中登板。無失点の好投

最近は投げていなかったが、チームメートのおかげでいいピッチングができた。チームは負けたが、来年に向けてトレーニングしなおします。

【敢闘賞・トップスポーツ賞】

鈴木雄祐(マスターズ)

▽受賞理由=決勝で2打点の活躍

この大会はあまり打ててなかったが、自分のプレーがチームの優勝につながってうれしい。

【完全試合・特別表彰】

吉田裕也(コスモス)

▽受賞理由=2回戦で完全試合を達成

完全試合は、みんな知っていたが、試合が終わるまではみんな黙っていてくれた。私だけでなく、選手全員プレッシャーを感じる中、よく守ってくれた。キャッチャーの村井さんの好リードもあって達成できた。みんなのおかげです。決勝はそのまま投げたかったが、残念。走り込んで来年リベンジしたい。

〈準決勝戦評〉

【館山運動公園】


GO―UP

00000 0

0720X 9

マスターズ

(五回コールド)

3位のGO―UP

(G)斉藤晃―林大

(マ)鈴木雄、渡辺―吉田裕、鈴木典

▽三塁打=小瀧(マ)▽二塁打=小宮淳、小柴(マ)

【審】渡辺勝、松本、磯部

【戦評】GO―UPは久方ぶりの試合のためか順調な立ち上がりと見えた斉藤投手は二回、マスターズ関の安打、連続四球で満塁とされ、小宮淳の走者一掃の二塁打、渡辺雄の安打、さらに小瀧の三塁打、小柴の二塁打と大量7点を奪われる。三回も、四球、内野の乱れ、小宮淳の安打で2点と五回コールドで散った。マスターズは若手先発が見事な攻撃と鈴木雄、渡辺和の両投手で2安打で完封し、決勝に駒を進めた。


那古ファイヤーズ

0000000 0

0000001x 1

コスモス

3位の那古ファイヤーズ

(那)小柴―鈴木美

(コ)鈴木勇―大塚

▽二塁打=大川(コ)

【審】佐藤、久保、吉田茂

【戦評】那古ファイヤーズとコスモスはがっぷり四つの準決勝らしい戦い。先攻の那古ファイヤーズは四回、上之園の安打、盗塁で1死三塁、五回は長沢淳、小柴の安打で一、二塁も得点ならず。七回は失策と四球で1死二塁も走塁ミスで逃し無得点。コスモスは初回、四球と鈴木勇の安打で1死二、三塁もけん制球死で逃し、二回は大塚の安打も、ヒットエンドランがライトライナーでダブルプレー。四回は内野の失策で1死二塁も無得点だったが七回1死後、大川の二塁打に四死球で満塁。スクイズをはずされるも失策により得点し、サヨナラ勝ちで決勝進出。


【写真説明】先制のホームを踏むマスターズの選手

【写真説明】3点目をあげる鈴木雄祐選手

【写真説明】優勝したマスターズ

【写真説明】準優勝のコスモス

【写真説明】3位のGO―UP

【写真説明】3位の那古ファイヤーズ

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